2008年10月4日土曜日

英語コーパス学会に行ってきました

英語コーパス学会のシンポジウム「ESPにおけるコーパス活用の意義と課題」に参加して、ESP教育について考えさせられました。

これまでは、英語の基礎をある程度固めた上で、ESPの勉強をしていくのがセオリーだと思っていました。

しかしながら、シンポジウムで、
・ESP教育の目的は様々なジャンル・目的の英語がそれぞれ異なるということをはっきり知ることである
・ESP教育で基礎的な英語を習得させることも十分可能である
・大学におけるESP教育の目的は、英語教育そのものというよりも、自分で英語を書いたり読んだりするときに使える道具(コーパス検索ツールなど)の使い方をマスターさせることである
というようなことを聞いて、少し考えが変わりました。

1年生あるいは2年生まででしっかり基礎を固めてからESPというのでは、遅い、英語も必修でなくなってしまう、専門科目の勉強で時間がとられて英語の勉強に割ける時間がなくなってしまう、というような可能性を考えると、やはり早期からのESP教育が必要なのではないかという意識が強くなってきました。

辞書(やコーパス)の使い方をマスターして、授業が終わった後も一人で英語を勉強したり読み書きしたりする時に使える道具を身につけてほしいというのが私の信念ですが、そこから一歩踏み込んで、たとえ基礎が不十分でもESP教育の中でそれを固める方法についても検討していく必要があると思いました。

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